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シイラ日和 [海フライ "Saltwater Fly"]


海面に突き刺さる"SAGE RPLXi #12"と、逆転するドラグがうなる"Tibor The Gulfstream"

・・・っても、ムリヤリ引きずり込まれたのではなく、
掛けたシイラに舷側の反対側へ走られたので、船底に擦れてラインが切れないように思いっきり腕を伸ばして海面にロッドを突き刺して耐えているところです。
いっこうにこちら側へ戻ってこないので、左手でポケットからカメラを出して撮影。
でも、直射日光下で偏光レンズを掛けていると、デジカメのディスプレーが「ほとんど見えない状態」なので上手く撮れないですね。

8月5日(日曜)、午前5時、日和佐より出船。
台風通過より3日後、ネット上の波情報では波高1.5mとのことだったのですが、もう少しあったのじゃないかなあ・・・。風も強かったし、海流も午後になるとちょっとした川状態でかなり速かったです。

向かい波で船足が遅く、かなり揺れる船で寝っ転がりながら、前回よりもかなり時間を掛けて海部沖のパヤオに到着。
遠くから見ていると、あ、なにかが20匹ぐらい集団で飛んでる!
船長にアレなに、って聞くと、シイラだそうだ。

はじめて知ったのだけれど、シイラって、集団で同時に同じ方向へ水面からジャンプするんですよ!
そのジャンプの動きがイルカの群れとそっくり同じ。まるでミニ・イルカです。
だから、シイラのことを英語で"dolphin (ドルフィン)"って呼ぶのかもしれませんね。

ラッキー、今日は魚がいるみたいだぞ・・・

って、寝起きでヨタりながら、すでに出港時から朝イチ用にガミーをセットしてあった"Orvis T3 #11"を掴んで船首の方へ行き、パヤオ側の海の中を見ると、撒水もチャムも撒いていないのにシイラが5~6匹船の方へ泳いで来る。

やったね、めっちゃラッキーやんか・・・(^_^)v

って調子に乗って、ラインも伸ばさずに10m程先に見えるシイラの群れへフライを打ち込むと、
リトリーブする前から争う様にフライに殺到してきて、そのうちの一匹がフライを加えて向こう合わせでオートマチックにフッキング!
ラインが走り始めて、Tiborがヒューンと悲鳴のような逆転音を上げる、

・・・って、筈だったのに竿に妙な衝撃が来てラインがプッツン(@。@;)

ラインをリールから引き出しながらキャスティングしていたので、キャスト中に暴れたラインがリールフットに巻き付いてはりました、Woh! なんてこっちゃ・・・

また、シイラ連続バラシ記録更新(>_<)

焦りまくりながら、ロッドをデシーバーもどき大をセットしてあった"SAGE RPLXi #12"に持ち替えて、
(だって、リーダーからごっそり無くなったんだもん・・・)
ミヨシ下に戻り、こんどは焦らすに必要なラインをラインバスケットに落としてからキャスト!
2~3ストローク、リトリーブしたところでフッキング。
しか~し、こんどはフッキングが甘かったのか、掛かりどころが悪かったのか、すぐにフックが外れてお終い。

またまた、シイラ連続バラシ記録更新・・・(T_T)

もう一度キャスト、リトリーブ数回でまたもフックアップ!
今回はシイラが走り出す前に、ロッドハンドの右手は動かさずに、
左手でこれでもか!!!ってぐらい何回もラインを大きく引いて万全のフッキング(^_^)v

さあファイト、ってところでラインが緩む??
あれっ?って思っていると、ラインが船底へ引き込まれ反対側へ。
さすがにこのパタンには慣れたので、またコレかいってロッドを海面に突き刺して船底との接触を回避。
船縁に身体を突き出しながら、シイラがこちらに回ってくるのを待ったのですが、いっこうにお戻りにならない。
右手を下に伸ばしきった変な体勢なので、あまりテンションを掛けるわけにも行かず、ちょっと退屈になってポケットからカメラを出して写真撮影。
こうなれば余裕のヨッチャンやもんね~だ(笑)
こんなとき防水デジカメは安心ですね(海に落としたら沈して終わりやけど~)。

しかし、このままではいっこうにらちがあかないので、
はい、皆様ごめん下さい・・・、
ってロッドを海中に突き刺したまま船縁をぐるっと反対へ回って取り込み体勢へ。
リールを巻くと、あれ~っとばかりに意外にも簡単に寄ってきたのは、
ペンペンの大、叉長70クラス(^^;)
船長に掬ってもらい、すぐリリース。

一息ついて周りを見回すと、みんな竿を曲げてはります。
でも、冷静になってみると、ほとんどがペンペンクラス。
大きめなのを狙って投げてもペンペンが先にフライを襲うので、全員ペンペンを連発。

とにかくシイラが掛かり続けるので船長はランディングに忙しく、
数回目の流しに入って、やっとこさ船長の撒水とチャムの用意ができたので、
チャムを撒き、撒水を始めると、船の周りには興奮したシイラが湧き上がるようにやってくる。
できるだけ大きなのを狙って、キャストしてカウントダウンしながら待っているうちに、リトリーブもしていないのにガップリ食ってくるんですね。
チャム無しリトリーブでは、フライは口に浅く掛かるだけなのに、
チャムを巻くと、半分ぐらいはフライを飲み込むようにがっぷり食ってきます。
リリースするには長いペンチが必需品。

フライだけだと、食い方も半信半疑って感じなんですかね~?

繰り返すうちに、徐々にシイラの反応のいいフライとよくないフライの差が出てきたり、
スローリトリーブのフライは見切られるようにはなってくるものの、
ほぼ一日中、シイラは釣れ続けました。


SAGE RPLXi #12 & Tibor The Gulfstream & Mastery Streamer Express 400grain

この日は、最大サイズでも叉長80~90cmでしたが、
ファイティングバットが当たるウエスト周りが痛くなったり、腕がダルくなるなんていう、
話には聞いていたコトを、始めて自分で体験できました。

いや~、ほんとうにおもしろかった。
苦節3ヶ月!
ついにシイラが釣れたしね・・・(^_^)v


叉長80~90cm位の、大ペンペン・・・(^^?)
しかし、いったいどうして「ペンペン」って言うのだろう?

多少は腕や慣れってものもあるかもしれないけど、
魚がいると釣れるのが海フライですね。

今日のお題は、

「釣れるときには、釣れる」

でした。

タックルは、
SAGE RPLXi 9' #12 LINE
Tibor The Gulfstream
Mastery Streamer Express 400grain 
&
Orvis T3 9' #11 LINE
Tibor The Gulfstream
Airflo 40+ COLD SALT WF10S7 
&
G. Loomis Cross Current GLX 9' #10 LINE
G.Loomis GL 11-12-13
Scientific Anglers Mastery Striped Bass WF-11-S TYPEⅣ

※注1 エアフロの"Airflo 40+ COLD SALT WF10S7" は、シンキングヘッドとランニングラインの境目のコーティングが剥げ、コアのラインも半分ほど切れかけていたので、やむなくシューティングヘッドに改造。
使用中に起こったシンキングヘッドとランニングライン接続部コーティング剥げ、切断未遂事故の原因は不明。
ただし、このラインの同じ部分での破損は僕だけではないので、何らかの原因があるのかもしれません。

※注2 "G. Loomis Cross Current GLX 9' #10 LINE"は11番のコレ"Scientific Anglers Mastery Striped Bass WF-11-S TYPEⅣ"をなんのストレスもなく投げこなします。
バットがかなり太い外見から受ける印象どおり、かなり強い竿です。
このロッドはターゲットが叉長1m以下のシイラならば、十分なパワーを持っています。
#10ラインだと、#12に比べてキャスティングがかなり楽ですので、対シイラにはお勧めなロッドだと思います。

 

 

 


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