"Lamson Velocity Hard Alox V3.5" ちょっと旧型 [フライリール "Fly Reel"]
LAMSON VELOCITY HARD ALOX V3.5
かなり複雑にマシンカットされた2009年モデルが新しく出たので、ちょっと旧型になった、「ラムソン・ベロシティ」です。
"KINEYA Model 305" を付けると、ちょっと重めかな~と感じる、
「#5wt スペイロッド」と、「#6wt スイッチロッド」のための購入です。
僕がこのクラスのロッドに使っているリールは、これまで"LOOP 3W"と"BAUER M4"だったのですが、新しく手に入れたスイッチロッドとスカジッドラインの組み合わせの相性を見るテストをするためにリールのタマ数が必要になったので、とにかく例によってのヤフオク入手というわけです。
ほんとはね~、軽量スペイロッドとスイッチロッド用のリールとして、
Alchemy Tackle Special "KINEYA 305 AT-SL"
なんて感じのネーミングで"KINEYA 305"のスーパーライトバージョンを企画中なのですが、ちょっと早急には間に合わなさそうなんですよね。
個人的には"LIGHT SPEED"よりスッキリしてて、よりイケテると思うのですが・・・
さて、このラムソン・ベロシティ、ウォーターワークス社のリールラインナップの中で価格的には中級機にあたるリールです。
スペックですが、
V3.5で、直径93.5mm(カタログ値は95.3mm)、自重は165g(カタログ値は162g)で、
ノーマルラインで#8~9あたりを使うリールとしては最軽量の部類だと思います。
(カタログ値と実測値の誤差はインチ・オンス単位からメーター・グラム単位への換算誤差かな?)
新型ベロシティでは、直径が98mm、自重170gと、微妙に大きくなってます。
ちなみに、ラムソン・ブランドのハイエンド機、ライトスピードだと、同クラスの
LS3.5が、自重166g、直径1016mmとなっています。
真のハイエンド?、ウォーターワークス・ブランドでは、モデル名が、
FS3.4で、227gの1016mm(4インチ)ですね。
このFS3.4が同サイズにもかかわらずラムソンよりかなり重いのは、ツーハンドロッドにセッティングしたときにバランスがとれるように意図的に重くしたからだ、って話を聞いたことがあるのですが、海でも使えるように強度を出すために重くなってしまったんじゃないかって気もします。
実際のところはどうなんでしょうね、リール屋としては気になるところです。
ラージアーバーなのに、結構幅広なスプール。
ロッドは"SAGE" 、愛用の#5wtスペイライン仕様のツーハンドロッドです。
この「ベロシティ」というリールは、他のラージアーバーと比べると直径の割にはスプールの幅が広いような気がします。
わりと普通っぽいリールっていうのでしょうか。
ウォーターワークスのような先鋭的なデザインのラージアーバーリールには抵抗がある層をターゲットにしているのかもしれませんね。
機構的に壊れそうなところも無いようですし、オリジナル"LOOP"のように使用後にドラグ?を緩めておかないとローラーがへこんで回転がガクガクになる、なんていう使用上の注意点もない、ほんとにフールプルーフなリールのようです。
奇抜なアイディアや外見的な面白味には欠けますが、よくできたリールだと思います。