そして道南へ、函館・・・その2 [釣行雑記・渓流&川、そして湖沼]
道南への旅、最終日に出た「ヨンマルオーバー」・・・
渓流のかなりの上流部で釣ったのだけれど、この魚、ほぼ99パーセントの確率でアメマス。
下流の堰堤には通過可能な魚道があるし、この場所までに魚留めになるような滝や人工構造物はありません。
ドライフライで反転流を攻めて釣った「ヨンマル」なので釣りとしてはほんとに満足したんだけど、アメマスとしてはごくフツ~のサイズなのでヨンマルイワナのような希少性はないのよね~
これがイワナだと狂喜乱舞なんだけど・・・
ちなみに、この日に使ったタックルはこれです。
Asama Rodworks 6'3" #4 & Alchemy Model 50
さすがに道南のスペシャリストが作る竿です。
短くて細身なブランクからは考えられないほどのトルクのあるパワーをグリップまでしなることで絞り出し、ビッグサイズの暴力的な逃走を強引に食い止めます。
それなりのサイズの魚に岩や倒木の隙間に潜り込まれたらお終いですからね。
かといって、この"Asama Midge"、普通にキャストして魚を釣って・・・、
と使ってるときには、「いかにも剛竿」というごっつい竿ではなく、どちらかといえば繊細ささえ感じさせてくれる竿です。
ぶっちゃけ、手のひらサイズの魚と遊んでいても楽しい竿ですよ。
Asama Rodworks 6'3" #4 に、小型のリール、Alchemy Model 44の組み合わせ。
一般的に、このミッジロッドなどのグリップの小振りなショートロッドには、"Model 44"のような小振りで径の小さなリールが似合うのですが・・・
道南の渓は川の規模は小さいのにデカイ魚が潜んでますからね~
いざという時のために、僕は大きめなリールを使っています。
今回、道南の流れで最も多用した竿は、
この『朝間ミッジ』と、フリースの『Katana 704』でした。
Bjarne Fries "Katana 704" 7' #4 & Alchemy Model 50
この2本の竿、なんの関連もないように思われるかもしれませんが、
そこにはひとつの共通点があります。
それは、朝間さんの『ミッジ』もフリースさんの『Katana 704』も、
道南の川を釣ることでアクションを練り上げながら、才能ある竹竿職人によって完成された竿だということです。
デンマークのフリースさんと道南の川、って関係ないように思われるでしょ。
もちろん、彼自身が道南の川を釣って『Katana』シリーズを開発したというわけではありません。
ある道南在住の方が、身近なフィールドを釣るための竿をフリースさんにオーダーしてなんどもやりとりをしているうちに出来上がった竿が『Katana 735』という7'3"で#5ラインを使う竿でした。
その『735』をディチューンしたというか、少しやさしくして4番ライン用にした竿が『Katana 704』
この『704』はフリースさんの『Katana』シリーズの中でも、初期にアクションが完成して製品化された竿のなかの1つです。
道南仕様、ってどのような竿なのか?
それをひとことで説明すると、
10番以上のビッグフライを使ってピンスポットに潜むビッグフィッシュを引きずり出し、
掛けてからはかなり強引なやりとりで魚を獲ることができるポテンシャルを持った竿、ということ。
でも、ただそれだけではなく、尺ヤマメのローリングと暴走を竿まかせで制御することができる竿であるという条件がプラスされます。
ぶっちゃけ、矛盾する機能のかたまりたいな竿ですよ。
その同じ道南仕様といっても、
この2本にはそれぞれ作者が意図した異なった特性が秘められているようです。
しかし、その特性や個性のゆえに、
釣り人がその竿の特長を生かすことができないままに使い方を誤ると、
もう、片っ端からバレる、切れる、を連発してしまいます。
それも大物に限って・・・(-_-;)
その話は、次回へ続きます・・・