朝間ロッド " Asama Rod T764bf 7'6" #4 " 「パーペキショニスト」・・・ [バンブーロッド "Bamboo Rod"]
「北関東&南東北・弾丸ツアー(笑)」から帰ると、紙製のチューブが届いていました。
ヤマト運輸の宅急便で飛行機に乗って大阪まで来るのは、北海道か沖縄から!
これはもちろん北海道からの荷物です。
紙製のチューブの中身は、こいつ。
あれ? 2ティップかな・・・?
と思ったら、「フレーミングされた竹棒」が保護用に入っていました(笑)
ロッドソックから取り出すと、中身は・・・
朝間ロッド "Asama Rodworks" 製の7'6" #4"LINE
自重は、79g (Tip 16g Butt 63g)です。
ブランクには、
Asama rod T764bf '09
という表記があり、
写真で見てわかるように、その部分だけがツヤのある塗料でコーティングされています。
そう、このロッドはフルバーニシュ仕様じゃないんですね。
かといって、オイルフィニッシュでもインプリでもありません。
強いて言えば、シンセティック塗料を使った「拭き塗り」とでもいうのでしょうか。
和竿の仕上げ塗装に「拭きうるし」という手法があるのですが、それに近いものだと思います。
詳しくは朝間さんに聞いて頂ければ・・・、と思います。
教えて頂けるかどうかは、僕にはわかりませんが(笑)
この竿は作者本人がブログで、このように書かれて評価されている、まさにそのモノで、
「パーペキショニスト」
と、冗談っぽく名付けられているようですが・・・(^^ゞ
色濃く焼かれた半艶消しの実物を見ると、
そんな「おちゃらけた雰囲気」は微塵もなく、そのたたずまいには凄味さえ漂わしています。
天気が悪いのでまだラインを通して振ってはいないのですが、
この竿を繋いだときに手に感じるのは、ひとことで言えば「硬質感のある張り」ですね。
ちなみに、フェルールは竹フェルールです。
断面(挿入部)が見えるように撮影した、竹製フェルール
この竿の竹フェルールですが、バット側は、ブランクそのままを6角のオスのフェルールとして使い、
トップ側ブランクの付け根をスウェルさせてその内部に直接メスフェルールを形成するという、フリースさんと同じ構造になっています。
フリースさんのF.I.B.H.フェルールに似たデザインですね
朝間さんの作る竹フェルールは、フリースさんの竹フェルールよりもメスフェルール部分に繋がるブランクのスウェルは緩く、またメスフェルール自体の肉厚も薄いです。
そしてメスフェルールの竹素材の薄さを口金に巻いた金輪で強度的に補強しているように見えます。
この竿、天井に当ててベントを見ると、まさにヤング系セミパラボリックロッドに特徴的に見られる独特な曲がり方をしています。
キャストフィールや釣り味は、この竿で実際に釣りをした後でUpする予定です。
"Asama Rod Works" もしくは『朝間ロッド』についての省察
朝間ロッドには、僕が思うに2つの大きく異なったラインナップがあるようです。
ひとつはこの竿のように、朝間さんが独自の試行錯誤の中で創り出す、アクション、構造共に独創的かつチャレンジャブルなラインナップ。
もうひとつは、朝間さんと、函館にある "Trout Shop Anglers Hut" 店主の八鍬さんとのやりとりの中で完成されてきた、朝間ロッドの定番ともいえるラインナップ。
僕が使っている "6'3" #4 Asama Midge" や "6'9" #4" 、"7'6" #4" といった『朝間ロッド・スタンダード・モデル』です。
前者は、非常にマニアックなロッドというか、朝間さんとのやりとりの中で出来あがってきたロッドの性能や使い勝手について、そのロッドをオーダーした側にもそれなりの責任が生じるロッドです。
その点、後者の『朝間スタンダードモデル』は、八鍬さんの翻訳?によってすでにアクションが完成していますので、竹竿の初心者でも安心して使えるロッドになっています。
どちらを選ぶかはお好み次第ですが、安心なのは後者かな(笑)
そういうわけで、『朝間&八鍬、コラボロッド?』のお問い合わせは『こちら』へどうぞ。
自分はバンブーロッドには経験も積んでいるし、自分こそオーソリティだ!って思っていて、
竹竿でもっと冒険したい方は、『朝間さん』と遊んでくださいね(笑)