朝間ロッド " Asama Rod T764bf 7'6" #4 " 「パーペキショニスト」・・・その2 [バンブーロッド "Bamboo Rod"]
いつもの癖が出て、また、やってしまいました・・・(--;)
わかりますか?
ほんじゃ、同じ竿の「ちょっと前の姿」をもう一度。
いじくる前のお姿・・・(^^ゞ
2枚の写真を比べると、グリップの形が違うでしょ。
ちょっと抑揚のある太めにシェイプされていたグリップが、かなり細めのストレートシガースタイルに変わっているのがわかると思います。
朝間さんは、
「グリップ太めにしてますが、多分、良いバランスだと思います、
ミッドが強靭なので応力が強く、細グリップは疲れ易いかなと。
太さに余裕があるので、手に合わなければ削ってください、
先重り勝ちな竿を軽く感じさせたいためと、・・・」
って、グリップが太めな理由を説明してくださったのですが、
実際にラインを通して振ってみたところ、
ラインを通さずに振り振りしたときには感じた先重り感は消えてしまい、竿を重く感じることはありませんでした。
逆にグリップが太すぎるなあ・・・、という違和感がありました。
上手く説明できるかどうかはわからないのですが、太すぎるグリップは手のひらと竿の間に一枚、余分な「なにか」が挟まったように感じる、といえば理解して頂きやすいでしょうか。
僕は、この竿のようなヤング系セミパラボリックアクションの竿は、グリップの中までしなって、手のひらに直接ラインの重みや竿の律動感を感じるのが好きなので、
スウェルバットになっている竿やプログレッシブ系の竿の場合よりも、より細く繊細なグリップを好む、という嗜好があるのですが、
このあたりの感覚はまったく個人的なモノなので、他の方がどう感じるのかはわかりません。
初代ポール・ヤングの最盛期の竿が、やたらと細いグリップやホネホネグリップ仕様になっているのは、竿の自重に対してファナティックになっているというよりは、グリップの中でのしなりを生かして、なおかつそのフィーリングを感じ取れるような設計になっているんじゃないか、と思っているのですが・・・
まあ、そんなこんなで、真っさらな竹竿のグリップを削っちゃいました。
少しずつ削っては投げ・・・、を繰り返し、落ち着いたのはやっぱりこの形。
う~ん、シンプル過ぎっていってもいいほどシンプルな、細めのストレート・・・
フライラインを投げると、モロ、グリップの中のブランクがしなるのを感じられます。
この竿、フライラインを通して振ってやると、本来持っているアクションの特徴とも相まって、もの凄く生き生きとしたラインが前後に走ります。
そのフライラインが律動し、す~っと真っ直ぐに伸びていき、ターンする。
その感触が手のひらに敏感に伝わってきて、目をつぶっていてもフライラインを操れそうな感覚を与えてくれます。
この竿で釣りをするのが楽しみになりますね。