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Jim Hidy 8'9" #6 3P2T for "California Steelhed" [バンブーロッド "Bamboo Rod"]

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Jim Hidy 8'9" #6 3P2T
(Tip 11g, Mid 30g, Butt 85g, Total 126g)

Jim Hidy が作ったスチールヘッドロッドのニューモデル。
カタログにも載っていない、ブランニューですね。

この国でスチールヘッドといえば、晩秋から冬の"British Columbia"で釣れるの20LB以上のビッグフィッシュをイメージすることがほとんどだと思います。
しかし、そういうビッグサイズは西海岸でもかなりのビッグサイズ、標準的なスチールヘッドのサイズを遙かに上回るトロフィーフィッシュというわけです。

カリフォルニア~オレゴン辺りでの標準的なスチールヘッドのサイズは45~70cmぐらい、つまり降海型のちょっと大きなニジマス、という感じです。
もちろん同サイズのニジマスよりは、はるかにパワフルな魚ですが。

そんなわけで、この竿は、80cm~メータークラスの巨大なスチールヘッドをターゲットにしたものではありません。
カリフォルニアの、ごくフツ~のスチールヘッドを気持ちよく釣るための竿です。

 

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ファイティングバットが付いた8’9”

この竿のアクションですが、
ひとことで言えば、なめらかでスムース、
そして細めのバットからは、予想を超えたパワーを引き出すパワフルな竿です。

ちなみにロッド上の表記は#6ライン用になっていますが、カリフォルニアのスチールヘッディングでは遠投が必要なことはあまりありませんし、使用するフライが大きい(重い)のでWF7の方が使い勝手がいいように感じました。
また、ニンフを使う重いリグで近距離を狙う場合はシングルハンド用の#8、
シングルハンドスペイには#5~6のヘッドが短いスペイラインが乗りがよく快適に使えます。

このロッドはバンブー素材特有の太いトルクを生かしたスムーズなアクションで、キャスティング時にもバットまでスムーズに負荷が乗ってきます。
竿にまかせて振ってやれば、直進性の強い綺麗なループが勝手にできるという「お気楽アクション」なので、長時間振っていても疲労感は少ないです。

 

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ライトサーモン&シートラウト用の、The "St. JOHN" 3 7/8" を合わせるとこんな感じ。
瑪瑙リングが付いていますが、"St. George" じゃないですよ。当時のオプションです。

ジムの作る竿には大きく分けると二通りのアクションがあります。
バットに張りがある先調子の『硬いの』と、
バットまでスムースに曲がる本調子の『柔らかいの』です。
これらは顧客の好みで選択されるのですが、豪腕な人の多い?アメリカでは『硬いの』が好まれているようです。
そのどちらを選択しても、ジムが作る竿にはフライラインが作るループに破綻がない、という特徴があります。キャスティングが多少ヘボでも、ループの形を乱す原因になる「ティップの段付き加速」を竿の方でいなしてくれるような感じです。
キャスティングに気合いを入れなくても、スパーンッと抜けのいいスラックの入らないシャープなループが前後に伸びていきます。
僕が『お気楽アクション』と呼ぶフィーリングですね。

ジムの竿は、遠投性や反応の鋭敏さを追求した、というような尖ったアクションではありません。
それが、実際の釣りのフィールドでたいへん気持ちのいいフィーリングを生み出しているようです。
釣りをしているうちに、そこにあるはずの竿の存在感が希薄になっていく、とでもいうのでしょうか。
中庸で、平凡な中の非凡。
う~ん・・・、仏教思想のような竿です(笑)

このスチールヘッドロッドは、どちらかといえば『柔らかいの』の範疇に入ります。

そして、持っても振ってもかなり軽く感じます。
とても、8'9" もあるバンブーロッドだとは思えないぐらいに軽い。
この軽さが、名だたるクラッシックロッドの名竿に対しても大きなアドバンテージとなっています。

 

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ウッドの虎目が綺麗にでたアップロックのリールシートと、2インチのファイティングバット。
ファイティングバットとしての機能を考えると、最低でもこれぐらいの長さは必要だと思います。


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