SSブログ

よりよいフィーリングを求めるために(フライロッド改良の初歩的作業) [フライロッド!(素材にかかわらず)]

IMG_1641-500.jpg
"Kuramochi Rod Hi-Loop 8'9" #3~4 3P" ですが・・・

今回は、初歩の「フライロッドの改造」ネタです。
といっても、このブログでは「またそれか・・・」という感もあるグリップのシェイプアップ。

簡単そうに見えて実はけっこう微妙だったりするので、たまには失敗することもありますが、
ツボがわかってきたので、ここんとこはちゃんと改良になっています。

フライロッドがなんとなくしっくりこない、
他の竿や友人の竿と比べて使いにくいような気がする・・・

そんなちょっとした違和感が、グリップの形を自分の手に合わせることによって劇的に変わるかもしれません。

太くて大きすぎるグリップは軽量なライトタックルではなんのメリットもないと思います。
キャスティングがイマイチ上手くいかないのも、
グリップのカタチや大きさのせいかもしれませんよ!

 

IMG_1640-500.jpg
アングルがちょっと違いますが・・・、使用前(笑)はこんなカタチです。

それが・・・、

 

IMG_1642-500.jpg
こうなりました・・・、わかるかな?

 

IMG_1643-500.jpg
いじくった部分のアップ(グリップの真ん中辺りから先端にかけてを削っています)

 

けっこうカッコいいよね、と思って「ビルダーK」にカタチを指定してオーダーした、
"Jim Payne" 以前のふる~い "PAYNE Rods" に見られる、先端部の抑揚がかなりきつくクレシェンドしたグリップ。

届いたロッドを見て、めっちゃカッコええやんコレ、イケてるね(^_^)b
握った感じも手にピッタリ吸い付くみたいやし、って思ってたのですが・・・

川で使ってみると、なんだか具合悪かったのよ、これが・・・(--;)

グリップをサム・オン・トップで握って振っているときにはまったく気にならなかったのですが、
ややこしい状況の釣り場でこざかしい技を使おうとすると、なんだかグリップの出っ張りがやたらと気になるんですね。
そういう状況では、僕はロッドを操るために無意識のうちに人差し指が前に出る癖があるのですが、人差し指を伸ばそうとすると、この妙にカリ?の張ったグリップの先端部が邪魔になる。
そのグリップ先端の張り出した部分が指の腹に当たってフライロッドを握っている手に違和感を感じてしまいます。

う~ん・・・、コレはちょっとぐあいがよくない。

で、削っちゃいました。

すると、それまでは個性的だったグリップが、
なんだか巷でよく見る「フツ~っぽいハーフウェル」になってしまった。

なるほど・・・
「ありきたりなフツ~のカタチ」は、グリップを持つときに指のポジションをいろいろ変えても握りやすくて使用感がいいからそうなってるんだ。
実用性を犠牲にすることなしに、グリップに個性的な外観を与えるコトって難しいもんなんだな~

と、関心しはしたものの、

それはそれで、なんだかつまらないんですよ。
そんなの最初からわかってるコトだし~、っていってもねえ・・・(--;)


まあ、それはともかくとして、

ハーフウェルスタイルのグリップの「キモ」は、
先端部のエッジが立ってピシッと決まっているコトです。

そのためにはグリップの先端部へと向かって広がっていく部分を2次曲線のままエッジをキッチリと立てて仕上げる必要があるのですが、旋盤を使わずにペーパーヤスリだけでこのカタチを削り出すのって、けっこう手間が掛かって難しいんですよ。

グリップに使われているコルクの形を変えようと思ってサンドペーパーでシェイピングするときは、単に指でペーパーをグリップに押し当ててゴシゴシ擦るのではなく、
ストレートなラインやコンベックス(凸)なカーブを出したいときは平らな治具(サンディングブロックなど)、コンケーブ(凹)なカーブを削り出したいときにはできるだけ必要な曲線に近い大きさのRが付いた治具(適当なあて板など)を使ってサンディングすることが大切です。

安直に手に持ったサンドペーパー(水ペーパー)で削るだけでコルクのシェイピングをやろうとすると、スッキリ鋭角にならないとカッコがつかない先端部にダルな逆Rが付いてブッサイクになりまっせ(笑)

また、荒削りにあまりに目の粗いサンドペーパーを使ってしまうと、そのサンドペーパーの目を消して仕上げるためには、グリップの径がひとまわり以上細くなる、ということも覚えておいた方がいいかもしれません。
削りすぎたグリップはけっして元には戻りませんから、グリップのシェイピングに慣れるまでは、いっきにゴソッと削るよりも、少しずつカタチを確かめながら気長に削っていった方がいいと思います。


「フライロッドのグリップのキモ」は、
5本の指をみんな使って手のひらにワシッと握り込むのではなく、小指と薬指の2本だけでキュッと締め付けるように握って、他の指は必要なとき以外は力を抜いて遊ばせておくことです。
テニスのラケットや竹刀、その他のいろんな振り回すための棒を握るやり方と一緒ですね。
そのためにも、フライロッドに付けるグリップの小指で握るあたりの直径は細い方がいいわけです。

また輸入品のロッドに使われているグリップのサイズは、基本的に手がでっかくて握力のある欧米人に合わせてある、ってコトも忘れたらダメですよ。


nice!(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。