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5年の歳月を経て・・・ [メーカーが語る"Alchemy Reel"の秘密]

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6シーズン目を迎える "Alchemy Model 50"

 

このリール、フレームの下側は渓流での何度もの転倒や、アクシデントによる落下で傷だらけになっています。

しかし、釣り場ではいちども機能不全に陥ることもなく、
毎年シーズンオフにするオーバーホールだけで5年間無事に使命を全うしてきました。

この "Model 50" の場合、オーバーホールといっても分解して古いグリスを拭き取って新しいグリスを塗布するだけです。

それ以外の修理やメンテナンスとしては、
ごくまれに破損する可能性があったスプリングを新型に交換したことと。
フライロッドの試し振りをして頂いているときに、リールシートから外れてアスファルトの上に転落して破損したハンドルノブを、新しいハンドル軸を使って修理しただけで、ハードに使い続けている割には予想していたよりも丈夫でした。

普通の片軸受けリールだと、おそらく割れるか、完全に歪んで回転しなくなるはずの落下衝撃にも、ハンドルは破損したものの、本体フレームは少しも歪むこともなく耐えています。

アルミ合金としてはもっとも剛性の高いモノのひとつである6061A6合金をフレームに使っていることと、5本のピラーで左右のフレームが強固に結合されいてることが、このリールの頑強さの理由だと思います。

 

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ピラーの先端が衝撃で潰れていますが、フレームにゆがみは出ていません。

 

経年変化で目立つのは、完成時にはピカピカに磨かれていたハードラバーのサイドプレートが、半艶消し状になってきていることです。

写真をよく見て頂くとわかるのですが、表面に細かい凸凹というかザラツキが現れています。
これはハードラバー素材の宿命とでもいうべきもので、天然ゴムと硫黄粉末を混ぜて加熱することによって生成するハードラバーの不均一性によって発生するものです。

僕はコレがハードラバー素材独特の味わいになると考えているので、仕上げも研磨のみで、あえて表面処理などは施していません。

また、フレームが傷だらけになってる割にはサイドプレートに傷が目立たないのは、ハードラバーの持つ微妙な弾力性によるものです。
このあたりも、他の合成樹脂とは異なるハードラバーの特徴です。

 

このリール、5年間の使用を通して、
ほぼ初期の狙い通りに、いい感じの古び方をしてきていると思います。

ダメージ加工じゃなく、新品からじっくり履き込んだジーンズのように、ですね。

自信を持っておすすめできる逸品です。
ぜひお確かめください。

http://www.alchemy-tackle.jp/


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