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“Hoewlls”のリールシート [バンブーロッド "Bamboo Rod"]


G. H. Howells のリールシート周り

個人的偏見を敢えて書けば、

「足首の締まっていないおねえさんは嫌い」
ってのと同じレベルで、
「アップロックは間が抜けて見えるので、嫌い」
なんですがねえ・・・。

Howells に限っては、
「アップロックも、悪くないなあ」
って感じてしまう。
文句なしに格好いいんですね。

昨今の、Howells Rod's の高騰にはなんかなあ・・・、って思ってたのですが、このグリップ辺りの出来を見ると、それもしゃあないのかな、と思うようにはなりました。
なんども書きますが、ほんとに格好いいですから。
つい、リールの撮影に Howells を持ち出してしまいまう。。

じ~っと竿のグリップ周りを眺めていると感じるのは、素材や加工が凝ってるとか言うのではなく、デザインのセンスが良いなあってことですね。
コルクのグリップも、リールシートスペーサーのウッド部も、アルミ素材のスクリュー部分にしても、見た目のバランスと実用性を共に満たすために、小さくなりすぎない限界の大きさでタイトなんですよ。

アップロックのリールシートは、ビッグロッドでファイティングバットを使うようなやり取りをする竿ならばわかるんですよ。リールファイトをする時にはリールが竿尻から離れた方が巻きやすいですから、リールをより前に装着するためにアップロックになってるというのは論理的ですよね。

でも、トラウトロッドにアップロックでしょ。

竿を立て掛けたときリールに傷が付かないようにだと言う俗説があるのですが、どうも根拠に欠けるような気がしますしねえ。
ダウンロックのスクリュータイプも、いい加減適当に作ると冗長になって間延びするので、それよりはましやろって程度の判断なんでしょうか。
それ以前の問題として、トラウトロッドにスクリューロックのリールシートが付いている事件の発端は、スライドバンドだとさまざまな長さ、厚さのリールフットにピッタリフィットさすのは難しいからスクリューロックにしとけ、っていう消極的選択のような気もします。

使ってみるとわかるのですが、実際のところ、スクリューロックは無難だというのはあると思います。
38ACMなどの古いレナードや西村さんの作る竿はリールフットのサイズ(特に厚さ)を選びますし、西海岸のビルダー、Jim Hidy は、リールとリールシートのフィッティングを良くするために、竿のオーダー時にどんなリールを使うのか聞いてきますから。
それに、よく考えると米国のゴールデンエイジの安物竿はほとんどと言っていいほどスクリューロックですよね。

しかし、この辺りの造形は難しいと思います。
どんなにアクションが良くても、グリップとリールシートの形が魅力的じゃなければ、竿には欲情しません・・・
それに、リールのサイズや形による相性もありますから、より混沌としてきます。

それが面白さでもあるのですが。


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