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Jim Hidy 7'9" #4 3P2T と「バンブーロッドのいま」 [バンブーロッド "Bamboo Rod"]


K川上流の主(の子分?)と、Jim Hidy 7'9" #4 (ファーストアクション)

前にもちょこっと書きましたが、何日か前に同じポイントで、推定50cmオーバーに岩魚とは思えない猛ダッシュを食い止めようとして5Xをブチ切られています。
そこで、この日は2本持っているHidy 7'9" #4のなかで、より強力なバットを持っているファーストアクションの竿で釣り始めました。



ここからはその時の釣り日記ですので、Hidyの竿のコトはちょっと待ってね。

今日は久しぶりの晴天。初夏の光りの中、Tシャツにベストという夏スタイルで川に降りて釣り始めると、久しぶりの好天に機嫌がいいのか、瀬の中にあるチョットした沈みの石の頭を狙った一投目から岩魚が#12のエルクヘアカディスをくわえました。
25センチクラスのこの川のスタンダードサイズです。

遡行を始めると光りの当たる場所から岩魚が次々とフライに飛び出してきます。
そのかわり、木に覆われて影になっている部分や、淵やタマリでは少し不調。きっと餌を食べに瀬に出ているのでしょう。

その後遠雷が聞こえるなあと思っているうちに、雷鳴と共に雨がパラパラと・・・
今日の状況では雨はよくないねえ(-_-)

そして問題の淵のひとつ手前で何匹か釣り、
先日の失敗(落ち込みのひとつ下から狙ったので、掛けた後岩場を飛び移る時に自分の移動に集中してしまい魚のコントロールが疎かになってバラしたんじゃないか)が頭に浮かび、掛けた後のことまで考えて慎重にアプローチ。

ティペットとフライを新品に変えて、先日と全く同じ場所に流し込んだ#10のエルクヘアカディスがゴボッという水音と共に水中へ、一瞬待って竿を立てるとギューンと引き込まれます。
ひとのし目を竿のバットパワーを利用して耐えた後テンションを与え続けると、今日は突っ走らず水中の同じ場所で止まっています。

「ウ~ン、こないだの魚じゃない・・・」

ってわかりました。だって、ぜんぜんパワーが違うのだから。
で、ちょっと強引に流れの中層に浮かしたまま取り込みに入りました。
あれ、意外に大きいぞ、って思いながらネットを背中から外したのですが、
これが大きすぎてネットに入らない。

しょうがないので、河原があるところまで連れて行って引きずり上げました。

水中でケッチャムリリースを使ってフックを外せばいいのだけれど、
たまには写真を撮りたかったのよ・・・m(_ _)m

写真を撮っているうちに、我に返ると雷鳴は激しく豪雨のまっただ中。
辺りは夕方のように真っ暗になって稲光がフラッシュのように光っている。
リリースしようと後ろを振り返ると、川の水は白濁りになって一気に15センチばかり増えている・・・

「これって、岩魚のタタリちゃうん・・・」

って思いながら、岩魚の元気を回復させて流れに返しました。
で、この日の釣りは終了。

帰ってから確認した写真は、レンズに水滴が付いてみんなピンぼけ(>_<)


さて、この稿の本題、ジム・ハイディの竹竿の話です。

去年、北カリフォルニアを釣ったときに、ジムは僕が持って行った7’9”とはアクションが異なる仕様の新しい7’9”を持ってきていました。
マクラウド・リバーやアッパーサクラメント・リバーでこの2本の7’9”#4を試す予定だったのですが、同時に持ってきてくれた8’6”#5(マクラウド・スペシャル)があまりにもこの地域の川にマッチしていたので時間を掛けて使い比べることができなく、そのままこの国へ連れて帰ってきていたのです。

僕がジムにオーダーした7’9”#4は、大物岩魚(と虹鱒)を念頭に置いていたので、でっかい岩魚特有の岩穴や倒木裏へのツッコミを力で止めて真っ向勝負できるように、バットを強めに作ってもらっていました。
バットが強めということは、アクションは自然とファースト気味になるのですが、ジムの竿は竿全体の曲がりと竹のしなりから生じる弾力性をパワーとして使うタイプの竿なので、某有名ロッドなどによく見られる妙なスゥエルバットにはなっていません。

私見ですが、全く曲がらないようなスゥエルバットにはあまり魅力を感じませんねえ・・・
極端なスゥエルバットは曲がる竿の後ろに固い棒をとってつけたみたいで、コレはコレでいいのでしょうが、なんとなく違和感を持っています。
こういった竿は長さの割に竿を軽くシャープに感じるのではありますが・・・、
要は竿を短く使っているわけで、ちょっと違うんじゃないかと(笑)
僕は竿を振ったときの軽やかさやシャープさ、手からフライまでの繋がりを、テーパーデザインや、もっと違うところの細工で感じさせて欲しいと考えています。
ま、人それぞれですけどね・・・

そこらへんのことは、
「バンブーロッドのいま」 渡渉社
を読んで頂くと、なんとなくわかってもらえるんじゃないかと。

※注、僕は渡渉社の関係者でもなんでもない、ただの読者です。利害関係はございません(笑)

※注2、この本に掲載されている、もしくはコメントを書かれている方以外にも、まっとうな竹竿ビルダーや竹竿を愛している釣り人はいっぱいいる! ってコトをお忘れ無きように!!
ふつうコレだけぶっとい本、しかもちょこっとしたジャンルに限定された本だから、百科全書的な、この国のバンブーロッド状況を網羅した本だって思うでしょ。
そんなアナタ、まだまだ深いカオスが竹竿の世界にはあるんですよ(笑)


過去、バンブーロッドを巡っては「とある某出版物」によって、米国まで巻き込んださまざまな影響がありましたからねえ。
本は著者や出版者の意図を離れて一人歩きをするし、この国の人は活字になると自分で確かめることなくけっこう信用したりするでしょ。
いっせいにおなじ方を向く集団行動が好きだし・・・

僕の駄文も同じですが、眉につばをつけながら読まないとダマサレタ~ってなったりして・・・(笑)

閑話休題

以下続く・・・




 


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