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ハードラバーとハードラバー磨き [メーカーが語る"Alchemy Reel"の秘密]


ハードラバー面の写り込みにご注目!

フライフィシング関係のホームページを見ているうちにふと目にとまったのは、ピカピカに磨いたハードラバーをサイドプレートに使ったと謳われている某リールでした。
そういえば、古いボンホフやウォーカーのハードラバー製サイドプレートはピカピカとまでは言えないまでもけっこうな艶のある仕上がりでした。

そこで、短絡的にサイドプレートをビカビカに鏡面仕上げしたいと思い立ち、机の上に転がっていたRON KUSSE MAKER Model 50のサイドプレートをいろいろな種類のコンパウンドやラッピングペーパーで磨き始めたものの、どういうわけか全くと言っていいほど光らない。プラモデル仕上げ用のコンパウンドやコーティング剤を使ってもなんとなく艶が出たかなっていう程度でした。

無為な時間を費やして、こりゃ素材に原因があるんじゃないかということに気づき、本物のハードラバープレートを入手して磨いてみることにしました。

結果は、耐水ペーパーを使って段階的に番手を上げながら指がふやけるまで研磨し、何種類かのコンパウンドを手でゆっくり掛けることによって、他のどの樹脂や金属とも異なったヌメッとした独特の深い艶と質感をもった、ほぼ鏡面と言ってもよい表面が得られました。
ただ、そのために掛かった手間は半端なものではありません。
当然モーターツールを使うことを考えたのですが、サンディングやバフにモーターツールを使うとなぜか表面が次々に荒れて上手くいかない。おそらくハードラバーという素材自体が持つ弾性と粘り、そして素材の不均一性、おまけに熱に対する脆弱性が原因なのだと思います。

趣味としてならばハードラバー磨きは面白いものでした。
ただ、製品にするとなるとコストの問題もあってハードラバーを鏡面仕上げ近くまで手で研磨するなんてとても出来るものではありません。
さて、どうしたものやら。

ハードラバーに対して試行錯誤をする過程で苦し紛れに昔のリールを綿密に観察していてハタと気づいたことがあるのですが、それについては実証してから書きたいと思います。


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