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Uda Rod 、宇田さん作竹竿 [バンブーロッド "Bamboo Rod"]


Uda Rod 6'7" #3 3P2T、カムパネラの親方、宇田さんの作る竹竿です。

岩手県にあるカムパネラは、すばらしく洗練されたアクションのグラファイトロッドをブランクから製作しているメーカーですが、親方の宇田さんは岩手に移住される前から竹竿を作っておられたんですね。
それも、ありきたりの物ではなくエンジニアとしての好奇心と技術を注ぎ込んだアイディアを具現させようとする竿を。

かなり待ってやっと手元に届いた宇田ロッドは、6’7”#3のスリーピースです。コスメは深い焦げ茶色の強めの焼き入れにノード部分の金茶色のコントラストがハッキリ出ています。コンパクトなフェルール、スレッドは鶯色のシルク、独特の木目が出ているタモ材のウッドスペーサー、短かく繊細なフルウェルグリップ、と落ち着いた仕上がりです。バーニッシュはかなり透明度が高いです。

肝心のアクションですが、フェルールを繋いで手にしただけでも軽く感じる竿なんですが、ラインを通して振るとより軽快に感じます。十分な張りがあるのでティップの返りはシャープでスリーピースの竿によく見られる緩めな感じはないですね。
すなおに振るだけで、すっとタイトな直進性の優れたループでポイントを狙える竿です。またスムーズに負荷がバット側へ移動していくので、トリックキャストもしやすいです。
なんていうんやろ、ヤングやサマーズから重量を抜いてもう少しシャープにした感じをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。

宇田さんはハンドプレーンなんですが、あきらかに普通に削っただけの竿じゃないですね、これは。
カムパネラのグラファイトロッドと同じで、なにか秘密があると思います。

※付記

ご本人もホームページ等で公言しておられるので書いてしまいますが、
この竿はホロービルド(中空構造)になっています。
何人ものビルダーさんに話を聞いたのですが、中空構造ははメリットだけではなくデメリットもあるようです。
それに、いま最先端をいっているバンブーロッドが必ずしも中空構造というわけではありません。
ただ、よく出来た中空構造のバンブーロッドは、
「軽く反発力が強い」=「シャープ」、なことだけは確かだと思います。

でも、よくできた竹竿はソリッドでも軽くてシャープなんですが・・・

中空構造のデメリットは、グッと巨大な魚を引き寄せるトルク、ここぞという時のパワー感かな? 
って気もするのですが、未だ実験中ですので断言は出来ません。

 


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