Scott HeliPly 88シリーズの御先祖様 [ソルトウォーターフライロッド]
SCOTT G888/3HP 8'8" 4.3 oz #8
先日、また中古で手に入れた、SCOTT G シリーズ。
「Scott スコットのGシリーズの8フィート8インチ8番ロッド」としか説明がなかったので、確信がなかったのですが届いてみたら、やはりへリプライでした。
おそらく最初期型のへリプライだろうと狙っていたので予想通り!
確か93年に登場した、8'8"へリプライとしては最初のモデルです。
'94年のカタログでは、
G888/3HP 8'8" 4.3 oz #8
と表記されており、まさにブランク上の表記と一致します。
ファイバーが螺旋状になってるのかなと思ったのですが、見えなかったです(笑)
'96年のカタログでは、
RG888/3HP 8'8" 4.6 oz #8
に変わるのですが、まだラッピングの仕様は同じで、
スレッドは Rust-Red の伝統的なスコットカラーです。
'98年のカタログでは、
HP 888/3 8'8" 4.4 oz #8
へと、表記がまた変わっています。
そして、ラッピングスレッドはブラックに。
そして9'のモデルがHeliplyシリーズから無くなって、8'8"のモデルだけになっています。
9'については、STSソルトウォータシーリーズってのが出来たので、カタログ落ちしたんでしょうね。
しかし、重さの表示がころころ変わっていますね。
これらの竿って、同じ竿なんでしょうか?
そうころころ頻繁にブランクの仕様が変わるわけがないと思いますので、きっと同じだと思うのですが・・・
しかし、当時は、今のようにコンピューターシュミレーションで解析して設計していたとも思えないので、
ブランクも適時、
「もうちょっとココを強くしてみるか」
なんて言いながら、チョコチョコとカーボンシートのカッティングなどを変えてたんですかねえ?
とにかく、この竿、Heliplyの御先祖様ってコトだけは確かなようです。
アクションも、ティップがソフトでバットが強い、っていう、いにしえのスコットアクションの典型。
カタログを読んでいると、どうも「ショートレンジのクイックなターゲットキャスト」と「リフティングパワー」を強調しているように感じます。
実際に振ってみると、近~中距離までは投げやすいのですが、
遠投しようとするとティップが暴れるかもしれないな、って気がします。
じっくり負荷を掛ける竿ではなく、イッキにスパンっと投げる竿ですね。
シューティングヘッドが意外にいいかもしれません。
ベランダからではフルラインを出すわけにはいかないので、その辺りのポテンシャルは実戦に持ち出してみるまではわからないですが・・・。
そうそう、この竿も、入手後すぐにグリップのコルクを細く削りました。
小指の掛かるあたりをかなり細くしたのですが、わかりますか?
手に入れたときは、「ふっといチクワ」みたいなグリップ(笑)
写真撮っとけばよかった。