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BOGDAN 200 SALMON [フライリール "Fly Reel"]


Bogdan Model 200 Salmon Reel

ちょっとした意図があって、ボグダン・サーモンの内部構造をまたも公開(笑)
今回は"Model 200"です。
WWⅡ以降の複雑リール(っても、時計に比べりゃたいしたことないけどね)としてはチャンピオンかな。
複雑フライリールの王様と言えばもちろん"E. Von Hofe"のマルチプライヤー・サーモンリールですけど、売っちゃったので手持ちにはありません(汗)

ところでこのボグダン、部品点数はいくつになるんでしょうか?
50ぐらいはすぐに超えそうですね(笑)
バラしてパーツの総数を数えようかとも思ったのですが、さすがにそこまで暇じゃないので今回は止めました。


上部にあるクリック付きレバーがドラグテンションの調節レバー、
下部の丸いダイヤルがクリッカーのON、OFFスイッチです。

昔はこのリールをソルトで使う人もいたようなんですが、ドラムを左右から樹脂キャリパーで押さえる構造のドラグは、締め切ってもテンションはそんなには強くなりませんし、マルチプライヤー構造になっているドライブ部分のギアの歯が細かいので、それほど強度があるとは思えないですね。


右上のハンドル側サイドプレート裏側に見えるのが、ボグダン・マルチプライヤー構造の肝。
よく見ると、歯が細かいでしょ。材質も真鍮だし、どれぐらいの強度があるんでしょうか?
真ん中に見える中空っぽいセンターシャフトも細いですね。

やはりこのリール、暴力的な釣りには向いていないようです。
サーモンやスチールヘッドなどの遡上魚を釣るのがいちばん似合っているように思います。

フライフィッシングは趣味のものなので、中身のパーツが多いっていうこともおたのしみのひとつなんですよね。
時計だって、デジタル基盤一枚で十二分に実用になるものが出来る時代にあって、いまだに手巻きや自動巻のアナログ複雑時計に魅力を感じる人が多数いらっしゃるわけですから。

このリールの場合、クリッカーのオン、オフができることにも、それほど機能的な意味はないと思います。クリッカーをオフにしても、ドラグは効いているのでスプールがフリーになるっていうわけでもないですし、ラインを伸ばすときに音がしてもスチールヘッドやサーモンが逃げるとも思えないですから。
このクリックも、やはり心情的複雑機構なんでしょうか?

中身がこんな複雑にになっているんだ、すごいなあ、ボグダンって、
やっぱり他の安物とは違うなあ・・・(@。@;)
って思えること自体が、ボグダンを所有して、そして使う意味なんでしょうね。

このリールで、ひとつだけ機能的な部分があります。
それは、ハンドル側サイドプレーを外す場合に、サイドプレートを固定しているビスを最後まで緩めても、ビスが外れて抜け落ちることはありません。
ビスを緩めて、内側へスライドさせると、サイドプレートが外れ、スプールを簡単に抜き出すことができます。
そのときにも、ビスは裏側のプレートと繋がっていますので、こまかな部品はひとつも脱落することがなく、紛失することもありません。
これは、フィールドでリールをバラさなくてはならなくなったときには、かなりのメリットになります。

でもねえ、こんな高級リールを買う人が、換えスプールを持ち歩いて、現場でスプールを交換するなんて面倒くさいことをするんだろうか?
リールごと付け替えた方が早いし便利だと思うんですけどねえ・・・(^^;)
でも、それじゃ荷物が重くなって困るのかな?
かなり重たいリールだからなあ・・・

しかし、内外のいろんなショップやオークションを見ていても、
ボグダンの換えスプールが出品されているのは、いちども見たことないんですけどもね(笑)



 


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