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竹くらべ、ビヤーネ・フリースなど・・・2 [バンブーロッド "Bamboo Rod"]

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昨シーズン、もっともよく使った竿の1本、
Bjarne Fries "The Noodle" 8' #2~3
with F.I.B.H. ferrule

昨シーズン、渓流でもっともよく使った竿の1本といえばやはりこの竿でしょう。
ビヤーネ・フリース作、「ヌードル」

優美かつ繊細、でも、ただ弱いだけの竿じゃなく、8フィートある竿の全長を利用してひねり出すような強いパワーを持っています。

このヌードルという竿は、中村羽舟さんが創り出す一連の羽舟ロッドが生み出される契機のひとつになった竿じゃないかなって気もしますが、実際のところはどうなんでしょうね。 

羽舟さんとビヤーネさんはもう一人の異能の持ち主、島崎憲司郎さんをキーとして、お互いの制作欲を刺激し合う関係だとご本人がおっしゃっていましたが、
僕が羽舟さんとお話ししいて思ったのは、じつはこの二人ってライバルなんだ、ってことでした。
特にフリースさんのペンデュラーや、羽舟さんの女竹を使った9フィート3番、唐竹の4本継ぎなんていう竿を振っていると、

ほら、こんどはこんなのを創ったぞ、どうだ、スゴイだろ!

っていう感じで、なんか相手を出し抜こうとしてるんじゃないか、って思ってしまうんですよ。

それに、羽舟さんは創造の人だから、このヌードルが直接の原型になったというよりは、
ヌードルというフライロッドが表象するある種のフライロッドのイメージが羽舟さんのインスピレーションを喚起したのでしょうね。

ただ、この二人のビルダーが創り出す竿はなかなかに個性的でありすぎて、
フツ~の人には振れない(笑)っていう、使い手を選ぶトンデモ竿もありますので、ご注意を!

フリースさんの、F.I.B.H. ferruleを、大きすぎるとか曲がらないとかって否定的に批評する人もいますが、
これまで何本も使ってみて感じでたことは、実際の釣りの現場で使っていると、金属フェルールを使った竿よりも明らかに軽く、スムースなフィーリングを生み出しているということです。

フリースさんは、余分な重量物を動かすためにブランクを強くするということを本質的に否定して、
フライラインに直接伝える力以外の余分なモノを極力排除し、ブランクの重量をそぎ落として竿を構成するという立場からフライロッドを制作している方ですので、
やはり、F.I.B.H. ferruleにはプラス効果があると僕は感じました。

いかんせん、かなり高価ではありますが…


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