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東北、そして道南 その1 [釣行雑記・渓流&川、そして湖沼]

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道南のネイティブ・ブラウン

Bjarne Fries "The Katana 704" 7' #4
Alchemy Model 50
Cortland 444 Clear Creek WF4F


環境省外来生物法のHP、要注意外来生物リスト:魚類(詳細)への記載あり。
この魚が住んでいる河川でもブラウントラウト駆除のための予算がウン百万円付いたそうな・・・

山中にある渓流の上流域のダム湖で、本来生息しているはずのない鯉とウグイを増やすコトが自然環境の保全といえるのでしょうか?
また現在すでに自然繁殖で定着し、その魚を釣ることが目的の釣り人が道外からも多く訪れるこの地域におけるブラウントラウトの駆除がその地方の産業振興や観光産業の利益になるとも思えません。

そもそも人間という存在自体が、自然を自分の都合だけで改変しつつ増殖し続けてきた種であるわけだし、日本人自身が外来生物ともいえるわけで、ある時点を基準にその時以降に入ってきたモノを外来生物としてご都合主義的に、学術的にはどうにも根拠薄弱だと思える理由をつけて排除排斥しようとする考え方って根本的にヘンなんですよ。
なにをもって、いい生物、悪い生物、を決めるというのでしょか?
その奥にはファシズムが見える!とまでは言いませんけどね(笑)

フライフィッシングをしていて思うのは、いっけん自然に見えるにもかかわらず、僕たちがいかに人為的な環境の中で釣りをしているのか、ということです。
トラウトフィッシングの天国のように思われているニュージーランドやパタゴニアでは、北半球からのサケマス類の移入という人為的な作為なしにはマス類は生息していなかったのですから。
海外でいい釣り場と言われているところは、ほぼすべて人為的に創られ、人の手でコントロールされている場所だ、といっても言い過ぎではないでしょう。
また、渓流釣りでのいいポイントとなっているダムのインレット、テイルウォーター、堰堤のたまりなんて場所も人工的に創られたものです。
いっけん自然のままに見える河畔林も、人の手が入っていない場所はほとんどありません。

今となっては、釣り場はただそこにあるモノではなく、
人の手で作っていくモノだと、
また創っていかなければなくなってしまうモノだとつくづく感じるようになりました。
もう、ヘミングウェイの描くような、人間が収奪しようとしても人間を打ち破り蘇る壮大なウィルダネスは存在しないのですから。

大都市を遠く離れて、いい魚を釣れば釣るほど、考えさせられることが多いです。


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