SSブログ

カリフォルニア2008 #1 アッパーサクラメントリバー [釣行雑記・渓流&川、そして湖沼]

IMG_0148-500.jpg
北カリフォルニアの抜けたような青空にきらめく紅葉 

11月、初冬のカリフォルニアでは毎日がこんな晴天のはずだったのだけれど・・・

2008年10月31日、サンフランシスコ国際空港からフリーウエイを北へ走るクルマが市街地を出る頃からフロントガラスにポツポツと当たり始めた雨は、5号線がサクラメントリバーが作った広大な平野から山間部の長く続く上り坂に入る頃には55マイルの制限速度で走るのさえ難しいほどの本降りになっていた。
夜の7時頃雨の中をロッジに着いた僕たちを迎えたのは、ジムの、
「アキ、今日はこの秋初めてのストームだよ」
という言葉だった。
カリフォルニアと雨という言葉がどうにも馴染まない僕は、到着早々なんとなく嫌な予感が冷たい雨が染みこむように心を満たし始めるのを押さえることができなかった。

ここで簡単に現地の状況をまとめると、
カリフォルニアも異常気象のまっただ中にある、ということだ。
前週などは、紅葉も終わりだというのに気温が摂氏で30℃以上もあったらしい。
この異常気象はもちろん釣りの状況にも予想外の影響をあたえるわけで・・・

今年、サクラメントバレーの上流域は夏以降まったく降雨が無く、
その減水のためニジマスはかなりスプーキーで、昨日までフィッシングガイド達は夕まずめだけを狙って午後3時頃からのスタートでクライアントと釣りをしていたらしい。
カリフォルニアでは、朝まずめを釣ることはほぼあり得ない、と言っても間違いないと思う。
理由はカリフォルニアの川に住む魚の独特な生態や行動にあるのではなく、
朝食をゆっくり食べている釣り人の川へのご出勤時間が遅いから、なのだけれど。

IMG_0036-500.jpg
冷たい雨に煙るロッジのベランダから

翌日の川は、降り続く雨の中、平水の20倍以上の水量が流れているという前夜からの予想通りの大増水。
釣りができない日本からの4人の釣り人は現地に着いた早々なのにもかかわらず、ダンスミュアの町でお土産のお買い物。
僕も円高に気が大きくなって、フライショップで折りたたみのできるウエーディングスタッフなどを買って散財。
ロッジでカリフォルニアの友達が何ダースも買い込んできたカリフォルニアワインの入ったグラス片手に釣り談義をしながらゴロゴロ・・・。

IMG_0011-500.jpg
ロッジのファイアープレイス(ウッドバーニング・ストーブ)の側でビール片手にくつろぐ
ダンスミュアのフィッシング・ガイド、スティーブン・コープランド

 

翌日も、朝、目覚めると昨日よりは小降りになったとはいうものの雨は降り続いている。

昼過ぎには霧雨になったので、ダメモトで釣り具をクルマに積んで出発。
途中、ダンスミュアにあるテッド・フェイ・フライショップに寄って、そこのパソコンを借りてウェブで流量をチェックしながら店主とカリフォルニアの友人を交えてミーティング。
アッパーサクラメントリバー上流部だと釣りになりそうだということで、ダンスミュアのダウンタウンから少し上流のアクセスポイントからユニオンパシフィック鉄道の線路伝いに上流と下流に別れ、線路横のガレ場を降りて入溪。

水に浸かった草木の様子から見ると、今日もかなり増水していましたが濁りもそれほど強くなく、それなりに釣りができる状況でした。
大物が潜んでいそうな絶好の大場所を狙ったのですが、そこではまったく反応が無く、
流れの両サイドにある落ち込みの反流との境目など流速の緩い部分に片っ端からフライを放り込み、オクトーバーカディスを模したでっかいドライフライへのアタックはなかったものの、流れの脇のたるみの部分からドロッパーに結んだ小さなニンフでニジマスを数匹引きずり出してこの日は終了。

IMGP2117-500.jpg
アッパーサクラメントリバー、今年最初の一匹はかわいいニジマス
15~6インチの、キレイなニジマスも釣ったのですが、写真を撮る前に恥ずかしがって逃走されちまいました・・・(^^ゞ

 


nice!(0) 

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。