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"KINEYA 305" 2009年モデルはひと味違います! [フライリール "Fly Reel"]

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"KINEYA Model 305" 2009 Year Model どうです、かっこいいでしょ!

奈良県の山奥の河川などの解禁日なのにブログを更新しているのは、黄色い雲状になって谷にたなびく杉花粉のおかげ・・・、いい天気なのに部屋にこもっています(-_-)
なので、最近ショップでは見かけることができなくなった、新しい"KINEYA"リールのことをちょっと書いてみます。

先日、つるや釣具店さんの「2009ハンドクラフト展」でテーブルを広げていたのですが、僕が完成させていたアルケミーリールの在庫があまりにも少なくて、
これじゃあまりにも寂しいんじゃないか・・・と、
2009年モデルの"KINEYA"リールの新作をキネヤさんからお借りしてテーブルに並べていたわけです。

そうすると、

「あれ、キネヤのリールってまだあったんだ」

とか、

「以前、キネヤさんはやめた、って聞いてたんですけど・・・」

なんてふうなことを、何人かの方から伺いました・・・σ(--#)

ここでハッキリ書いておきますが、

『KINEYA』は国内での卸業務の代理店だったT社との契約を昨年で解消しただけで、
タックルメーカーとして、ちゃんとリールやタックル類を作っています!!

おまけに、卸をしていたがための必要悪でもあった本来のキャパシティ以上の量産を止めたことで、製品の質は以前のものよりもあきらかに向上しています。
『KINEYA』はメーカーとはいえ、キネヤ主人によるワンマンオペレーションなので、そもそも量産には無理があったんですね。
現在の『KINEYA』は、かつてイギリスにあった小規模なスポーツカーメーカーのように、いい意味での「バックヤードビルダー」に戻ったともいえるわけです。


この辺りの事情は、『KINEYA』ホームページにある、
"KINEYA Chronicle" を読んでいただければよくわかるかと思います。

ひとつひとつの製品に時間を掛けられるようになったので、ハンドクラフト展のテーブルで展示販売していた一品物のような「カスタムリール」も制作することができるわけです。
それとともに、スタンダードなカタログモデルも、2009年モデルからは、より時間を掛けた手の込んだ丁寧な仕上げがなされるようになり質感が向上しています。

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2009年モデルの「おしり」です。センター軸とフレームの接合部を見てください。
デコボコした破綻のない、きれいな曲面で処理されていますね。
 
こういうちょっとした部分にも手を掛けて、丁寧な仕上げが施されているのが、
『KINEYA』2009年モデルの特徴です。

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"Thomas & Thomas 1208" との組み合わせ。いい雰囲気が出ていますね。

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見た目だけじゃなく、重量バランス的にも、Good! です。

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もう一枚、キレイになったお尻をいっときましょう(笑)

スペイロッドって、今風なラージアーバーリールよりも、この手のクラシックスタイルのリールの方がよく似合うと思うのは僕だけでしょうか?

おまけに、本流に住む鱒族や、サーモン、スチールヘッドなどの遡上魚をやっとのことでフッキングして、その魚が流れに乗って疾走するときにラインを引き出されるリールが奏でる、あの川の流れる音に被って打ち消すようなクリック音にもこたえられないモノを感じます。

それも海用のリールのように、機能とは関係なしにただ音を出すために取って付けたようなものではなく、ドラグを兼ねたシンプルなクリック機構から出る音が気分的にも最高なんですね。


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