『KINEYA Model 300 & 301』カスタムモデル(キネヤ主人、本日のスペシャル??) [フライリール "Fly Reel"]
"KINEYA Model 301 Custom" 二態
『KINEYA』では、キネヤ主人が作る「今日のスペシャル」のようなリールが時々制作されています。
この2台も、いわゆる『キネヤスペシャル』です。
ノーマルモデルは『KINEYA』ウェブサイトを見てください。
※注 『KINEYA』ウェブサイトに掲載されている"Model 300"シリーズの写真はマイナーチェンジ前のリールで、現行モデルの"Model 300"シリーズはフット部分を含めてピラーが4本になっています。
レギュラーモデルも、上記写真のカスタムモデルとフレーム部分は同じです。
写真をよく見てください、わかりますか?
アルミフレームのモデルは、フットとセンター軸、ビス、に「ブロンズ」が、
ブラス(真鍮)フレームには「ステンレス」が使われています。
こういった、
「どや、わかる人だけわかったらええねん・・・」
ってな感じの『細部へのマニアな偏愛?』が、『キネヤ主人』のこだわりなんですね。
こんなことにこだわっているのは、世界中のリールメーカーの中でも、おそらく『KINEYA』だけだと思います。
こんなコトを書くと、すぐにマネをする人が出てくるでしょうけど(笑)
バラしちゃいますね。
理由は・・・、あえて言いません。
それはマネをされる方が考えてくださいませ。
それがキネヤ主人の考え方ですから。
『KINEYA』では、それぞれのモデルを製品化するについてデザインスタディ的な試作パーツをかなり多様な仕様で作っていて、それらの組み合わせのなかから「もっとも普遍的でバランスがとれている」とキネヤ主人が考えるモノをレギュラー商品として製品化しています。
なにしろ、キネヤ主人が独りでCADで設計し、自ら5軸NCやマシニングを使って削り出し、加工された製品の現物を見て気になるところを手直しする・・・、
なんてことを延々と繰り返しても、設計から製作までの工程のどれひとつとして外注してるわけじゃないので、必要なのは素材となる金属とキネヤ主人自身のタイムコストだけですからね。
ただ、ここで注意して欲しいのは、レギュラー商品は、
「普遍的でバランスがとれていると、キネヤ主人が、キネヤ主人的に考えるモノ」
っていうことです。
それは、あくまで「キネヤ主人の主観」だってことですね。
この2台のリールは、その『KINEYA』リールの定番商品には入らないモノです。
これらが将来の製品を開発するためのデザインスタディなのか、
キネヤ主人が同じモノを作るにに飽きたから、っていう理由で細部を弄くったモノなのか、
それとも、レギュラー品が生まれてくる過程でストックされていたパーツの寄せ集めなのか・・・
まあ、そんなこんなの理由はいろいろあるようですがね(笑)
カスタムモデルといっても、お客様からの注文で製作したリールではなく、
『キネヤ主人、本日のスペシャル料理』
って感じのモノなんです。
アルミフレームのモデル、"Model 301AX"
こっちはブラスフレーム、"Model 301BX"
機能的な面でのこの2台の違いは、ブラスフレームを使っている方が重いってことです。
実際に重さを量ってみると次のようになります。
アルミフレームの"Model 301AX"が、91g
ブラスフレームの"Model 301BX"の方は、141g
フレームの形状はまったく同じなので、
この重さの違いはアルミとブラスという金属の比重の違いですね。
ちなみに、この"Model 301"は直径は68mmで、#3~4ラインに最適なサイズです。
重さの違いはあるとしても、どっちも、「なかなか・・・」でしょ。
どちらも無垢の金属独特の質感と色調を持っています。
ちょっとひと味違うこのリール、手に持って弄くってると2台とも欲しくなりますよね~
このカスタムの"Model 301"
いまのところ、この2台っきりしかありませんので、ご興味のある方はこちらまでどうぞ。
info@alchemy-tackle.jp