忍野、そして桂川へ [釣行雑記・渓流&川、そして湖沼]
桂川水系の銀ぴか幅広なニジマス、っていうより "Rainbow Trout" やね、コイツは・・・
『ブラジリアン・チューリップウッド M-28』に魂も入ったし、大満足(^_^)v
ちなみに、ロッドは "Jim Hidy" のコレ。
28~29日と富士山麓の忍野&桂川へ行ってきました。
30年以上フライフィッシングをしているにもかかわらず、僕たちが忍野で釣りをするのは今回が初めてなので『リバーズエッジ』の渡辺さんにガイドをお願いしての釣行です。
桂川は、まだ未入魂の「ブラジリアン・チューリップウッド・ランディングネット」の制作者である『シルキーウッド』の細川さんに再度お願いしてのリベンジ釣行。
この顛末は『シルキーウッドさんのブログ』にも掲載されていますので、ぜひご覧くださいませ。
そんなもんで、今回は「案内人付きのお気楽釣行」のはずだったんですけどね~(^^ゞ
さて、28日の忍野編です。
関東地方の方には見慣れた風景かもしれませんが・・・
関西人の僕にとって、「富士山」が望める釣り場ってのはそれだけで、
「もう、オモイッキリ観光地」!
なんですね。
Oh! "Fuji-Yama" "Geisha-Girl" ってのと、なにもかわらんよ~な・・・(--;)
そんなわけで、この二日間は好天に恵まれ、雪を被った「いかにも富士山!」って感じの富士山を見た僕たちは観光旅行で大満足。
なわけないですよね~、釣りに来たんだから。
朝の『リバーズエッジ』のカウンターでコーヒーを飲みながら、渡辺さんに、
「どんな釣りがしたいですか?」
って聞かれて、
「やっぱり忍野らしい釣りがしたいですよね~、マッチザハッチとか」
「それに、せっかく一日ガイドして頂くんだから、この川に精通した渡辺さんの釣り方が見たいですね」
・・・って話になって、
忍野へ来たら、ほんとは、
「ドッグフードにライズをする巨マスをマッチザドッグフード・フライで釣るマス釣り(笑)」
をしたかった僕の提案は却下(--;)
この日はライズが少なかったものの、
忍野ってサカナがいっぱいいるんですよね~
橋の上からのぞいたら、それこそヤマメとニジマスが「うじゃうじゃ」泳いでる。
ライズもしてはる。
こういった釣り場は関西にはないので、それだけでおもしろいんですよ。
そんなもんで、釣りを始める前からアタマの中はすでに爆釣ウハウハ状態(笑)で、
本日のガイド、渡辺さんの車で釣り場へ向かいます。
「富士急ホテル前」とやらいう場所で河原へ降りると、すでに釣り人だらけ。
10mも間隔を空けずにフライの人とルアーの人が川岸に並んでいます・・・(--;)
「え~、こんなに人がいるの・・・」
ってビビる僕たちを引き連れて、渡辺さんは川岸の踏み跡(っていうより、ほとんど道ですね)をスタスタと先へ進みます。
ボロい鉄製の橋があるあたりで、
「あ~、これ雑誌で見たことあるよね」
なんて騒いでいる僕をしりめに、
「それじゃこの辺りでやりますか、そこでブラウンが出るはずです」
と冷静にガイドをする渡辺さん。
このポイントは同行したKさんにやってもらうことにして、僕は見物。
いいところに流し込むんですが、なかなか反応がありません。
それじゃ、もうちょっと先をやりましょうか、とその場にKさんを残して、僕と渡辺さんはもう少し先へ進みます。
対岸スレスレでライズがあるんですね。
おまけに魚体が見えるサカナもいっぱいいる。
こりゃ、楽勝やね(^_^)b
なんて感じで始めたのですが・・・
これが、ちっともフライには出ないのよね~
フライの横を流れている「なにがしかの物体」は食べ続けているんだけど・・・
しばらくやってみてもどうにも上手くいかないので、
渡辺さんに実地でのデモを見せてもらうことにしました。
本文とは場所が違うけど、対岸スレスレのライズを狙う渡辺さん。
渡辺さんは、おそらく普段は使っていない種類のアクションを持った僕の竹竿でポイントにフライを流し込んでいきます。
ロールキャストにロールメンディングを繰り返して形を整えられたフライラインの先端部分は、パーフェクトともいえるフライ先行で、フライを対岸のライズが起こるポイントへと流れ込んでいく微妙な表層流の筋に乗せて行きます。
ふ~ん、巧いもんやなあ・・・
って感心して見ていると、「ボショ」っていうライズと共にフライがサカナの口に。
完全なフライ先行で流すことが、ここ、忍野でサカナを釣るキーポイントのようです。
だって、ティペットは5Xだもんね。
渡辺さんに見てもらいながらいろいろやってみるのですが、鋭いショート・ロールメンディングを繰り返してフライラインの先端部からティペット先端のフライまでを直線上に整えながら流れの向こうへ持って行く、なんてことが初めての僕には簡単に出来るはずもありません。
結果的に、この日は一日中、思い通りには動かないフライラインと苦闘し続けることになります。
苦労の甲斐があって、距離が短ければ少しはラインの形が整えられるようになったかな~、ってあたりで、ニジマス、ヤマメと釣って、あとはブラウンを釣ればグランドスラム(笑)
瀬でブラウンを掛けて手前まで寄せて来ると、こいつがボディの褐色と朱点のコントラストがハッキリしたキレイなブラウンで、
これは写真に撮らなくっちゃ、と欲を出して、
近くに置いてあったネットを取ろうとして注意が拡散した瞬間、
水面でバシャバシャ・・・ってやられてバレちゃいました。
この日の忍野でいろいろとやっていくなかで、
スレっからしのサカナにフライを捕食させるためには、
捕食行動を取っているサカナの目の前に、
「絶対にフライ先行のかたち」でフライを流れに乗せて持って行く。
それがほんとうに大切なんだ、ってコトを、いまさらながら学びました。
理屈と方法は理解できても、そう簡単にはカラダで実行できないんですけどね~(^^ゞ
もうひとつ思ったのは、
状況のわからない新しい場所で釣りをするときは、その釣り場に精通した方にガイドをしてもらうことによって、
「時間を効果的に使えて釣果が上がる」即物的なメリットが得られるだけじゃなく、
「フライフィッシングというやたらと守備範囲の広い釣りの中で、これはすごい!って思えるプラクティカルな釣方や、考え方についての新しい視点が開ける」という、フライフィッシングをやっていく上でより大切なモノ・コトを見つけることができるということです。
ただ、プロフェッショナルなガイドとはなにか?
ってことが問題になってきますけどね。
僕にとっては、プロガイドとは顧客が求めるモノを提供できる、専門的で優れた技術・技量を持った「サービス業」だと認識してますがいかがなもんでしょうか?
その意味で、『リバーズエッジ』の渡辺さんのガイドは良かったですね。
得るモノもいっぱいあったし、おまけに楽しかったです(^_^)b
初めて忍野へ行こうと思うんだけど、現地に詳しい友人がいないんだよね~
なんて場合は、
『リバーズエッジ』の渡辺さんにガイドをお願いするってのがいいですね。
それなりのコストは掛かりますが、それ以上の楽しさを得られると思いますよ。
ただ、渡辺さんの忍野ガイドは「平日限定」のようですが・・・