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はたして復活したのか、何年ぶりかの「湯原温泉鱒釣り場」その2 [釣行雑記・渓流&川、そして湖沼]

IMGP0796-500.jpg
"Jim Hidy" 7'9" 3P2T #4「柔らかいの」
(Tip 8g, Mid 22g, Butt 67g, Total 97g)

この竿も、同クラスの一般的なバンブーロッドと比較するとかなり軽いです。
軽いのは自重だけではなく、ダイナミックバランスがいいので抜けがよく振り重り?も感じません。

 

IMGP0796-501.jpg 
曲がり方を見るとキレイで破綻のないプログレッシブ。
グリップ直上のベントを見ると、微妙なパラボリックの味付けが入っていますね。
0.4号(7X)の限界寸前までテンションを掛けています。

 

この日の「湯原漁協 ニジマス自然釣り場」ですが、
2日ほど前に突然寒くなったからなのか、先週とはまったく異なり虫ッ気が無く、ライズは・・・、

当然ありません・・・(@_@;)

プールに立ち込んでいる釣り人も、所在なげにインディケーターを浮かべているように見えます。
道路からしばらく水面を眺めていたのですが生物反応はないようです。

ま、せっかく来たんだし~
露天風呂に入る前に竿でも出すか・・・って気分。

でも竿を繋ぐとダメですね~、血が騒ぎ出してもうやる気満々。
ラインを通しながら先週魚を確認している場所へ向かいます。

へへへ・・・、いるじゃんか(^_^)b

ここのニジマス、ヤル前からスレ切ってるのはわかっているので、長めにとった0.4号のハリスにインディケーターを付けずに小さなニンフだけを結んで直撃。
一投目、サイトで40cm弱をキャッチ。

写真を撮ろうとしてカメラを忘れてきたことに気づきました。往々にして、カメラを忘れた、ランディングネットがない、ってときに限って爆釣したりするのですが、この日もそうでした。

ライズがまったく見られないので、ハナっからミッジ・ドライフライという手段を捨てたのがよかったのか絶好調。
ニンフと◯○◯を使ったサイトフィッシングで暴力的な逃走を図る魚に何度も0.4号のティペットをぶち切られながら、露天風呂に入ることもなく冬の1日を楽しめました。


「はたして復活したのか?」

という疑問に対する結論ですが、

この湯原ダム下のマス釣り場は、台風での壊滅以前と比べると、
魚の大きさや量、水質、水草の種類共に、未だに回復したと言えるまでには至っていません。
正直に言って、当時と比較すると状況はかなり悪いです。

ただ、観光客相手のマス釣り場周辺のいかにも放流魚という風情のニジマス以外は、ほぼすべてがこのエリアでの自然繁殖魚だと思われるきれいな魚体で、藻の多い瀬には、おそらくここで生まれたのであろうニジマスの1年魚2年魚がたくさん見られます。
また、豊栄養化したダムからの水のおかげか、種類はともかくとして水生昆虫の量も多いようです。

これは、テイルウォーターという場所が持つ低水温が年中維持されるという環境の特異性だけではなく、
この釣り場が「フライフィッシング・オンリー(毛針釣りと言った方がいいかも)による、キャッチアンドリリース」によって、釣り人の手で魚の数を減らされるということが少なく、魚の数がある程度自然のままに保たれていることが大きな理由になっていると思われます。

湯原温泉のマス釣り場は、いろんな偶然が作用した結果ではあるのですが、

はからずも、

『フライフィッシングによるキャッチアンドリリースが、
いつまでも釣りを続けるコトができる未来への、ひとつのキーになっている』

ということの証明になっているようです。

ただ、誤解しないで頂きたいのは、

それはなにも、

「フライフィッシングがえらい」

だとか、

「フライフィッシングは高尚な釣りだ」

なんてわけではなく、

魚をリリースするときに、
フライという口の中に掛かる小さな針を使っているので、
他の方法で釣るよりは、比較的、釣り上げた魚体に対するダメージが少ない、
っていうだけなんですからね。

ようするに、

「キャッチアンドリリース」は、
人間の欲望を満たすために「漁ではない、道楽としての釣り」を続けるための、
ひとつの合理的な手段だ、ってだけです。

魚からすれば、

"Go to Hell !"
『地獄へ堕ちろ!』

って、気分なのは変わらないと思いますよ。

おまえたちは命を積極的には奪わないし、子孫を繁殖させてくれるから許してやろう、

・・・なんて、思っていないんじゃないかな~(--;)


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