はたして復活したのか、何年ぶりかの「湯原温泉鱒釣り場」その３ [釣行雑記・渓流＆川、そして湖沼]
湯原のニジマス、約40㎝。
このすばらしい魚の未来は・・・、けっこうキビシイかも。
2週間ぶりに湯原温泉のマス釣り場へ行ってきました。
ハッキリ言って、状況はキビシイです。
今日の天候は曇り時々雨、実際には「雨時々曇り」って言った方が正しいんだけれど・・・
南から流れ込んだ暖かい空気が残っているらしく、気温は10℃以上ありました。
岡山県とはいえ、山陰の日本海側山間部にあたる湯原としては平年よりかなり暖かいです。
この暖かさで虫がハッチしてライズがボコボコ・・・
と思ったのですが、甘かったですね～
たまにカディス（もしかしたら小型のストーンフライかも・・・）が水面絡みで蠢いているのが見えましたが、ドライフライに反応してくるのは、浅い瀬に付いている経験値の低い小さい魚だけ。
大きくても25㎝あるなしの2年魚までです。
メインの釣り場である大プール？では、まったくといっていいほどライズは見られませんでした。
ライズが見られないので水面下に狙いを絞りましたが、どうも魚の数が少ないようなので漠然とマーカーニンフを流すのでは効率が悪すぎ、いわゆるハイスティック・ニンフィングで魚が潜んでいそうなポイントをピンで狙いつつ、サイトで魚を見つけて直撃。
それなりには釣りましたが、釣り場の状況がどうにもイマイチですねえ・・・
すくなくとも週末に関しては、この3週間というもの、ほとんどライズは見られませんでした。
それが気候が安定しない今年のこの季節だけの現象なのか、
それとも、この流域のニジマスがスポーニングに入っているので、ある程度の以上の成魚サイズのマスの食い気がないだけなのか。
理由がそういうコトならいいのですが・・・、
どうも水質が以前よりもかなり悪いような気がします。
みょうに白っぽく濁っている。
そのせいか黒っぽいノロが大量に発生しています。
水草も、街中のちょっと水質がよくなったドブ川に繁茂しているモノと同類のような・・・
この釣り場は直上の湯原ダムの底水だけが放水されて流れているわけですが、その湯原ダムの水質自体ががかなり悪化しているのではないかと思います。
ダムの水が過度に富栄養化しているのか、底水の酸素含有量が低下しているのか、その両方なのかもしれませんね。
それに魚の数が少ないです。
昨年カワウの襲撃があって、この釣り場で繁殖していた小型魚が大量に喰われてしまった、という話も聞いたのですが・・・
西日本では貴重な、天然繁殖しているニジマスが釣れる釣り場ですから、なんとかもう少し状況が回復して欲しいものです。
ただ、そのためには釣り人の努力だけではなく、
「ダム放水の下流の自然環境を考えた適正化」という行政レベルでの改革が必要になってくると思います。
水質が悪化する底水の放水であるのならば、アメリカなどのダムで見られるように、なんらかの方法で放水をブローアップして溶存酸素量を増やすなどというアプローチがあるのですが、この国の箱物行政では考慮の埒外ですからね。
"Kuramochi Rods Hi-Loop" ですが、また削っちゃいました。
前回の削りでは、カリ？の張りだけを削り落としたので、全体としてみた場合にグリップのコークボトルラインのバランスが悪くなっていました。
そこで、今回はグリップのセンターからトップに掛けてのラインを全体的サンディングして細くシャープにしました。
カッコよく、しかも握りやすくなりましたね～（・・・って思うのは自分だけ？？）
グリップ周りのデザインは、フライロッドでいちばん目に付く部分ですからね。
ただ見た目だけではなく、機能性の問題もある。
グリップとリールシートの形状、そしてラッピング。
ロッドアクションの次に、ロッドビルダー(ロッドメーカー)のセンスが問われるところです。
そうそう、当日はこのグリップをサンディングした『クラモチロッド』の"Hi-Loop 8'9" #3/4" をメインに使ったのですが、
ちょっと意外な新発見をしました。
この竿、先調子のグラファイトロッドなのに、異様なぐらい「リーダーキャスト」がやりやすいんですね。
14フィートのリーダーに、ひとヒロ（この国の身体メジャー、腕いっぱいの幅です）ほどのティペットを結んでいるのに、もう、スパスパポイントに入るの(^_^)b
ティップが繊細で負荷に敏感なのと、バットからティップへの力の抜けに澱みが無くがスムーズなのでこんなことが起こるのでしょうね。
テンカラ竿みたい(笑)
この竿はどちらかといえば遠投用だと思ってていたので、イメージがけっこう変わりましたね。
